理学療法士は体力がいる?

理学療法士と聞いて大抵の方が思い浮かべるのは、体力のいる大変な仕事というイメージのようです。

理学療法士を目指している皆さんも、同様のイメージを持っているでしょうか?

自分は女性で小柄だし力もないから無理かも、と思っている方は是非この記事を読んでください!

実際、理学療法士として働く人たちの中には、小柄で華奢な女性や私のように体力も筋力もないセラピストが、一定数います。

それで特段、困ることもありません。(あくまで個人の感想です。)

今回は、理学療法士が決して力仕事ではない理由を詳しく解説していきたいと思います。

治療は脱力⁉

理学療法士には体力が必要と思われる要因の一つに、マッサージをやる人は相当強い力や体力が必要だ、という共通のイメージがあることが挙げられます。

もちろん、1日に何人もの患者さんを相手にリハビリを行うという点では、それなりの体力が必要です。

しかし、マッサージのような患者さんをベッドに寝かせて行う施術に力が必要かと問われれば、ほとんどの理学療法士は必要ないと答えると思います。

そもそも、マッサージはマッサージ師が行なうものなので、我々理学療法士はリラクゼーションなどと呼んでいますが、こうしたリラクゼーションを行う際は、治療者も脱力しているケースがほとんどです。

やられている側としては、とても強い力で押していると思うかもしれませんが、実際には腕や手の力はほとんどいらず、自分の体重を載せているだけです。

年数を重ねる程、どんどん力は抜けていくように感じます。

というのも、力が入ってしまうと自分の指先などの感覚が鈍くなり、必然的に治療のパフォーマンスは下がってしまうからです。

そういう面では、筋力のある人は自分の力に頼ってしまう傾向があるため、あまり力がない人よりも不利と言えるかもしれません。

介助は本当に力仕事?

施術に力がいらないのは分かったけど、起き上がれない人や歩けない人を介助するにはやはり力が必要なのでは?という意見もあるでしょう。

もちろん、身長150㎝くらいの女性が180㎝以上の大柄の男性を介助するのは、大変だと思います。

万が一転んでしまった場合、一人で起こすのは難しいでしょう。

しかし、現実の問題として、一人の理学療法士がどんな患者さんも相手にできるわけではありません。

体重100kg以上の患者さんを一人で抱えあげられる理学療法士が日本に一体どれだけいるでしょうか。

自分ができないところは、他の人に助っ人に入ってもらうこれがチーム医療の良いところです。

また、理学療法士は運動学に則った適切な介助方法を学ぶことができるため、あなたが想像しているよりもずっと楽に自分よりも大きい人を介助することができるはずです。

また、理学療法士の行う介助は、介護士や看護師などの多職種の行う介助と比べて、非常に楽なものであると言えます。

介護士のように入浴の介助をする機会もありませんし、スピードや効率を重視するというよりは、患者さんの持っている機能を最大限、引き出す介助になります。

つまり、最小限の介助。力をあまり使わない介助だということです。

働く環境は選べる

いかがだったでしょうか?

理学療法士の仕事がそれほど体力や力のいる仕事ではない、ということを分かっていただけたでしょうか。

それでも、心配だという方もきっとおられるでしょう。

そんな方に最後にお伝えしたいのは、なるべく楽に働ける環境を選ぶということです。

少し語弊があるかもしれませんが、身体的に楽に働ける所とそうでない所がある、ということです。

起き上がれない人や歩けない人を介助することに不安を感じているのなら、外来のクリニックなどで働くことで問題は解消されるはずです。

体力的に1日に10人以上の患者さんを診るのは大変という方は、訪問リハビリで働くことをお勧めします。

何かあった時にすぐに助けを呼べる環境で働きたいのなら、大きな病院で働くのが良いでしょう。

もちろん、こうした要素だけで職場を決めることはあまりお勧めしませんが、自分が安心して働ける環境を選ぶことは患者さんにとっても良いことです。

たとえ小柄でも、体力や力がなくても、理学療法士として働くことは可能です。

是非、理学療法士を目指していただきたいと思います!