理学療法士は理系?文系?

あなたにとって理学療法士は理系のイメージですか?文系のイメージですか?

“理学”と名前が付くくらいだし、きっと物理とか科学が得意なバリバリ理系の人がなっているに違いない。

そう思っている方は多いようです。

でも、私は文系です。算数からつまずいたバリバリの文系です。

それでまだ進路に迷っていて、理学療法士という職種に興味はあるものの自分は文系だから無理だろう、と諦めかけているあなたは是非この記事を読んでください。

これから、理学療法士を目指すうえで文系と理系、どちらが有利か解説していきたいと思います。

「理学」とは?

始めに、理学療法の“理学”という言葉が多くの方の誤解を招いているため、ここではっきりさせておきたいと思います。

ご存じの方も多いと思われますが、理学療法は西洋の学問であり、英語ではphysical therapy(フィジカルセラピー)と呼ばれています。

これを日本語に訳したものが、“理学療法”になります。

ですが、ここで疑問が生じます。

セラピーが療法と訳されるのは分かりますが、フィジカルがどうして理学になるのでしょうか?

physicalには、物質のとか、身体的な、また物理学のといった意味はありますが、現在において理学と訳されることはほとんどありません。

物理的な方法で治療するという点では、physical therapyは物理療法と訳すのが最も正確な訳かもしれません。

物理が大事?

ちなみに現在、物理療法は理学療法の中の治療手段の一つです。

少し脱線しましたが理学療法士になるためには、物理などの理系科目の知識が必要になることは間違いありません。

とは言え、理学療法士の国家試験に出題される物理の問題は、ほとんどが高校生レベルの内容です。

高校1年生の物理基礎で習った力のつり合いに関する知識や高校物理で習う力のモーメントに関する知識があれば、物理に関する大抵の問題は解けます。

もちろん、養成校でも一からきちんと教えてくれるので、苦手だという方もご安心ください。

最悪、物理に関係した問題を全部捨てたとしても、他の問題でカバーすれば、国家試験の合格基準に達することは十分、可能です。

文系が有利?

理学療法士の国家試験において、物理や数学に関する知識がある程度求められることは事実です。

また、国公立の大学を受験する場合には、大学入学共通テストにおいて数学Ⅱ・数学Bを選択しなければならないというところもあるかもしれません。

その場合、文理選択で文系を選んでしまった生徒たちは受験において不利でしょう。

ですが大抵の場合、理学療法士の養成校(専門学校・大学)を受験するのに、文系の人たちが極端に不利になるということはほとんどありません。

心配な方はご自身の志望校の入試方式や試験科目について調べてみると良いでしょう。

むしろ小論文などを書かせる学校の場合、文系の人の方が有利かもしれません。

文章力が大事?

この文章力は理学療法士になるまでも、そしてなってからも非常に大事なスキルです。

自分は文章を書くのが苦手だという方はある程度覚悟が必要です。

学生のうちはレポートを書かされる機会がたくさんあります。症例をまとめて発表するという機会もあるでしょう。

理学療法士になった後も、こうした症例発表は行われます。毎日、カルテも書かなくてはいけません。

私はかつて、「てにをは」といった助詞の使い方でつまずく学生を何人も見てきました。

意外に思われるかもしれませんが、相手が理解しやすい文章を書く能力は理学療法士には必須のスキルです。

そういう意味では、理系の人よりも文系の人の方が理学療法士になるうえで有利かもしれません。

文系を選択した高校生の皆さん、自分は文系だから理学療法士にはなれないなんて思わないでください!