理学療法士と作業療法士、どっちになったほうがいい?

理学療法士と作業療法士という非常によく似た職種がある中で、どちらを目指そうかと悩まれている方も多いと思います。

この記事では、理学療法士あるいは作業療法士として働いた際に感じるであろう、それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。

将来、働いた時のイメージができれば、自分がどちらを目指せばいいのかがおのずと見えてくることでしょう。

理学療法士と作業療法士の違い

理学療法士と作業療法士の違いについては様々な記事に書かれていますが、一番大きな違いは対象とする範囲でしょう。

「理学療法士及び作業療法士法」の第二条というところを見ると、理学療法身体に障害のある者に対して行うのに対して、作業療法身体又は精神に障害のある者に対して行うものと定義されています。

私は、「精神疾患を持っている人と上手に接する自信がない」、という安直な理由で理学療法士を選びました。

しかし、この選択は仕事の幅を狭めてしまうことがあります。

理学療法士は訪問できない?

将来、訪問看護ステーションなどで訪問リハビリを行いたいと思っている方は、理学療法士よりも作業療法士のほうが重宝されるということを覚えておいてください。

普段の生活ではあまり感じないかもしれませんが、うつや統合失調症などの精神疾患を持っている方は皆さんの住んでいる地域にも大勢いらっしゃいます。

訪問看護でも、そうした精神疾患を持っている方を訪問するニーズが高まっています。

そういった方が訪問看護を利用する場合、「精神科訪問看護基本療養費」というものを算定します。

しかしこの、「精神科訪問看護基本療養費」では、看護師や作業療法士は訪問できても、理学療法士は訪問することができません

こうした精神疾患をお持ちの方がリハビリを希望されるケースはよくあります。

例えば、訪問看護ステーションなどでパートで働くとなった場合、訪問先がしばらく見つからないというのは給料に直接関わる問題です。(時給制の場合は関係ありませんが…)

こうした点も念頭に置いて、理学療法士になるか作業療法士になるかを慎重に決めていただきたいと思います。

理学療法士のメリットって何?

ここまで理学療法士の視点で書いてきましたが、逆に作業療法士はどう感じているんでしょうか?

私が学生時代に、病院に勤務するベテランの作業療法士から教わったことがあります。

「理学療法士の良いところは、全身を診れるところだよ」

作業療法士も体に関する全ての勉強をするのだから同じではないかと、その時は思いましたが、理学療法士として何年か働いているうちにその意味がなんとなく分かるようになりました。

これは感覚的なものですが、理学療法士は“患者さんの全身を診る”という意識が、医療職の中でも非常に高い職種だと言えます。

膝が痛いと言われても、股関節や骨盤、はたまた頭蓋にアプローチする人もいます。

私も実習では、「全身を診なさい」と何度も言われました。

そういう意味では、作業療法士よりも理学療法士のほうが、患者さんの全身を診れる地盤ができているのかもしれません。

いかがだったでしょうか?

結論から言えば、どちらがいいということはないと思います。

自分が将来何をしたいか、どこで働きたいかというところで、理学療法士になるか作業療法士になるかを決めていただきたいと思います。

欲張って、両方資格を取るというのも悪くないかもしれません。