リハビリを終わらせる 会話の切り出し方

前回の記事では、リハビリをやめることを誰に伝えればいいか、というテーマでお話ししました。今回は、何と言ってやめるか、というテーマでお話しします。

正直、これが一番難しいです。曖昧な理由でやめようとすると、医師や療法士にリハビリの必要性を強く説かれ、結局やめられないということにも…

それで、もしやめたいという意志が固まっているのなら、はっきりと、「リハビリを終わりにしたい」と伝えましょう。

そうなると、十中八九理由を聞かれることでしょう。担当の療法士を前にして、「効果が出ないので…」とも言いずらいでしょう。

ここで、一つ注意点があります。忙しいことを理由にリハビリを拒否される方が多くいますが、リハビリは暇な人のためのものではありません。

忙しいということであれば、週に1回、それが難しければ、2週に1回でも来たほうが良いと勧められます。つまり、ただ忙しいと言うだけでは、リハビリをやめる理由としては弱いでしょう。

もし、あなたがリハビリの効果を実感できず、このまま続けることに疑問を感じているのだとしたら、勇気を出してそのことを担当の理学療法士もしくは作業療法士に話してみましょう。

あんまりストレートに言うと、療法士が気を悪くするかもしれないので、こんな感じで切り出してみるのはいかがでしょうか?

あなた:「○○さん(担当療法士の名前)から見て、私の体(もしくは動き)で変わったと感じるところはありますか?自分ではなかなか気づけないので…」

ここで療法士は、ここの筋肉が柔らかくなっているとか、関節の可動域が上がったとか、歩き方が変わったなど、色々言ってくると思います。そうしたら、こう言いましょう。

あなた:「なるほど。私としてはこの痛みがとれたら(あなたの希望)リハビリを終わりにしたいと思っていたんですけど、難しいでしょうか?」

ここで担当療法士もあなたがリハビリをやめたいと思っていることを察してくれるはずです。療法士の返答として、大きく2パターンが考えられます。ケース別に解説していきます。

 

【ケース 1】 療法士がお茶を濁す場合

あなた:「でも、最初の頃に比べるとだいぶ良いんです。それで、そろそろリハビリを卒業してもいいかなと思っているのですが、終わりにするにはどうすればいいでしょうか?」

担当療法士:「では、次回の診察の時に、先生にもそのことを話してみてください。」

この場合、療法士も治療に行き詰まっている可能性が高いです。ですから、あなたの提案は渡りに船でしょう。スムーズにリハビリを終わらせることができるかもしれません。

 

【ケース 2】 療法士から今後のプロセスについて詳しく説明された場合

療法士の説明に納得したならば、その提案通りもう少しリハビリを継続することもできるかもしれません。しかし、そんなに続けられないという場合もあるでしょう。そんな時は、自分でリハビリの期限を決めてしまいましょう。

あなた:「いろいろと都合があって、通えるのはいついつまでなんです。それまでに自宅でできる体操とか日常生活で気を付けることを教えていただけないでしょうか?」

担当療法士:「分かりました。ではその方向でこちらも準備したいと思います。先生にも私から伝えておきます。念のため、最後に診察に行ってください。」

少々、強引なやり方かもしれませんが、こちらの意思をきっちりと伝えることも重要です。また、期限を決めることによって自分自身のモチベーションを高めることができます。

 

いかがでしたでしょうか。少々、回りくどいように思えたかもしれません。しかしこうすることで、あなたが気付かなかった自分の体についての情報を知ることができます。

そして何より、お互いが納得したかたちでリハビリを終えることができます。またお世話になることもあるかもしれないわけですから、なるべく円満に終わらせたいところです。

診察では、「○○さん(担当療法士)にもお伝えしたのですが、リハビリを終わりにすることはできないでしょうか?」と先生にストレートに言って差し支えないと思います。

間違っても先生に、「○○さん(担当療法士)が、リハビリを終わりにしてもいいと言っていました。」というニュアンスのことは言わないようにしましょう。トラブルになります。

大抵の場合は、先生も患者本人の希望を尊重してリハビリをひとまず中止することに同意してくれるでしょう。

ただし、例外もあります。骨折後のリハビリや長期的なケアが必要な疾患の場合は、リハビリを続けるように言われるかもしれません。その場合は、素直に先生の言うことを聞くのが得策でしょう。

それともう一つ、一度リハビリを中止した場合、すぐにまたリハビリを再開することは難しいということも覚えておいてください。もしあなたがリハビリをやめることを考えているなら、その点も考慮して慎重に決めましょう。

最後に…あくまでもこれは私の経験を基にしたシミュレーションですので、実際この通りにうまくいくという保障はないことはご了承ください。