病院の選び方 良い医者とは?

あなたにとっての「理想のお医者さん」はどんなイメージですか?よ~く話を聞いてくれて、患者さんを安心させてくれる先生ですか?世間一般的に、お医者さんの人柄を重視する人は多いようです。

私もお医者さんの人柄や性格は重要だと思います。でも、私が重要視するのは、お医者さんの慎重さです。例えで説明しましょう。

あなたには二人の親友がいます。一人は、性格が良くて、いつもあなたの意見に同意してくれます。一緒にいるとすごく安心します。もう一人の親友はとても慎重で、重要な決断をする時にはいつもその友達に相談します。

我々が病院に行く目的は明快です。自分の体にどこか悪いところがあるのなら、それを見つけて治療してもらうことです。

私は、「大丈夫、大丈夫」といつも笑顔で連呼するお医者さんよりも、「念のため」が口癖のお医者さんに診てもらいたいと思います。(もちろん、本当に大丈夫というケースもあります。)

以下に、慎重なお医者さんがよく言うセリフをまとめました。ご近所の方や友人などから、他所の病院に関する情報を聞き出す時に参考にしてみてください。
 
  • 「念のため、検査しときましょう」
  • 「念のため、大きな病院を紹介します」
  • 「念のため、来週また来てください」

 

言われたときは、「うわ、面倒くさっ」と思うかもしれませんが、もしこれで命にかかわる病気が見つかったとしたらどうでしょうか。そのお医者さんには感謝してもしきれないはずです。

もちろん、お医者さんはみんな慎重に診ているはずです。ですが、経験を積むほど、「これは経験上、大丈夫だろう」という謎の安心感が生まれることがあります。これは、我々理学療法士にも起こりうることです。

私は、常に最悪のケースを想定して念入りに調べようとする先生をリスペクトしています。すぐに結論を出し、断定する先生は逆に心配になります。

特に例にも挙げた、「念のため、大きな病院を紹介します」というこのセリフ。これをさらっと言える先生に診てもらいましょう。なぜでしょうか?

以下の内容は、ある病院の院長の持論をもとに、私なりに考えをまとめたものです。

かかりつけ医は、もっと専門的な検査や治療が必要だと判断した場合、大学病院などの大きな病院に紹介状(正式には診療情報提供書)を書くことができます。

もちろん100人中100人の医師が、もっと大きな病院で診てもらったほうが良いと判断するケースもあります。しかし、症状がグレーゾーンの場合、大きな病院を紹介するか否かの判断はお医者さんによって異なります。

私は整形外科の病院に勤務していたため、整形外科の患者さんを念頭に置いて話していますが、これは内科や脳神経外科などにも当てはまると思います。

病院に行ったものの、かかりつけのお医者さんから、「よくわからない」と言われてがっかりして帰ってくるということはよくある話かと思います。このように、問診やレントゲン、採血などの簡単な検査だけでは確実な診断を下せないことが多々あります。

本当にヤバい病気はお医者さんも見逃しません。問題となるのは、問診と検査、そして自身の経験から、ほぼほぼ、大丈夫だろう」と判断したケースです。

ここが分岐点になります。ここで、大きな病院を紹介するかどうかはお医者さんによって分かれます。(もちろん、患者さんが紹介を依頼する場合は別です。)

慎重なお医者さんはすぐに大きな病院を紹介します。その病院で一通り検査を行い、「特に問題ありません」と言われて、すぐに自分のところに患者が戻ってくることが分かっていてもそうします。

しかし、誰もがその判断ができるとは限りません。やたらと紹介状を書けば、紹介先の先生から、「あそこの先生はこんな患者まで送ってくるのか」と思われるかもしれません。分かりませんが…

紹介状を書くことはそれなりに手間がかかることですし、患者さんを不安にさせる可能性もあります。それでも書いてくれるということは、その先生が患者さんのことを本当に真剣に考えているということです。

もちろん、何でもかんでも他所の病院に患者を丸投げするのはよくありませんが、自分の判断に少しでも迷いが生じたならば、誰かに判断を委ねることも必要です。我々、理学療法士もそうしています。

かかりつけの病院を選ぶ際は、口コミなどを頼りに、いろんな病院を紹介してもらえるところを選ぶと良いでしょう!